2021年 1月 1日
院長 大石 孝
再び、長屋から・・・
八つぁん「おい、熊さん。ちょっと聞いてくれよ」
熊さん「なんだい、新年早々しけた面しやがって。」
八「うちのかかぁが俺のこと、『あなたから もらったものは 名字だけ』
なんて川柳を当てつけがましく言いやがるんだ。」
熊「確かにおめぇ、金もなけりゃ、おつな道楽があるわけでもなし・・。?
大体おめぇ、苗字なんてないだろう!」
八「現代の設定だから、苗字はあるの!」
熊「しかし、おめぇのかかぁが川柳をやるなんて、いい趣味持ってるな。 」
八「悔しいから、川柳で言い返してやろうと思ったけど、何も出てこない。」
熊「じゃ、ご隠居に習ったらどうだ」
ご隠居「何を騒いでおる。」
熊「斯く斯く云々・・。」
隠居「ふむふむ、八つぁんよ、道楽があると、人生の幅が広がるというもんじゃ。
特に年を取って、かみさんにもしものことがあった時、
何もないとつまらんぞ。」
八「今からじゃ、何も覚えられないし、どうしたらようがす?」
石庵「いやいや、何才からでも遅いということはないぞ。」
隠居「スポーツ、音楽、旅行、映画、読書、囲碁将棋、俳句川柳、料理、
釣り、神社仏閣参り、ペット、ダンス、カルタ、相撲、歌舞伎等々、
いくらでもあるが、ただ、好きなことじゃないと続かんからなぁ。」
八「じゃ、とりあえず、数字の語呂合わせはどっ~す?」
隠居「??人の言うこと何も聞いてないな、この男・・。」
八「例えば、634は何と読む?」
熊「分かった!むさし。」
八「正解。じゃ783は?」
熊「悩み」
八「今度は難問。78300110456は?」
熊「なんじゃそれ?」
八「悩み多い年頃。」
八「かかぁの料理は0141。」
熊「あぁ、“美味しい”ってことか。」
八「そんなわけで、今年も4649。」
熊「あっ、“よろしく”ってことね」
熊「じゃ俺からも。おめぇはいつも96071。」
八「おっと、“苦労ない”ってか。やるね」
隠居「じゃわしも最後に1つ。今年は56771でいこう、うっしっし~。」
八「なるほど!“コロナない”。」
石「そんな丑年であってほしい。」
