今年3月、小林製薬の紅こうじ入りの健康食品で、腎臓を悪くし、死者も含め、多くの入院患者が発生するという痛ましい事件(原因物質は不明)が発生した。
食品添加物は現在約1500種類もあり、ありとあらゆる加工食品や料理に使用されている。例えば、明太子は合成着色料、化学調味料、蛋白加水分解物等約20種類の添加物を加えて、柔らかくて色の悪い低級なタラコを、つやつやの硬めのしっかりした明太子に変えられる。ハムも豚肉に水やゼリーを入れてボリュームアップし、10種類以上の添加物を加え、美味しくて安いハムを作ることが出来る。マグロ刺身も、刺身パックの裏側に、植物油脂、魚油、酸化防止剤等と書いてあると、酸化防止剤を使い、鮮やかな色にし、植物油を注入していかにも美味しそうな脂の乗ったマグロに早変わり・・。まるで、手品と同じである。また、ジュースやコーラ、スナック菓子、カップ麺等に使用されている合成甘味料(アスパルテーム、スクラロース等)は、エネルギーとしてはゼロであるが、化学合成物質であり、体内に入っても分解されないため、それを排出する際、体内のミネラルを消費し、腎臓にも負担をかける。
添加物があると、保存性が向上し、どんな味でも安価に作り出せるため、便利ではある。しかし、味覚を鈍化させ、アレルギー反応を起こしたり、発がん性があったり、ビタミン・ミネラルの不足を引き起こしたり、特に複合的に大量に摂取してしまうと、安全性の保障はない。なるべく、摂取する量を減らす意識が必要だと思われる。
現代は、食品添加物の天下ではあるが、何か問題が起こった時、製造会社も国も責任は取らず、きっと誰かに責任を転嫁してしまうであろう。添加物だけに・・。最後は、自分の身は自分で守るしかないのである。