健康アラカルト(19) ペットと寄生虫

2006年 7月1日
院長 大石 孝

最近は、ペットブームで、犬猫を始め様々な動物をペットとして飼う人が増えて いる。しかもヒトの子供以上にかわいがり、一緒に寝たり、口移しで食べさせたり。でも、この動物達が寄生虫だらけだとしたら・・。

イヌにはイヌ回虫、フィ ラリア、エキノコックスが、ネコにはトキソプラズマ、ネコ回虫が、サルやミド リガメには赤痢アメーバ等が潜んでいる。例えば、子イヌの場合、ほぼ100%イヌ回虫が寄生し、これがヒトに感染すると、喘息、てんかん、網膜炎等を起こす。ネコのトキソプラズマでは、肺炎や脳炎を起こし、妊婦が感染すると流産になる。

感染経路は、ほとんど手を介しての経口感染なので、ペットと遊んだ後は、必ず手を洗うこと。公園の砂場にもご用心。ペットはベッドに入れないで。

最後に、謎解き1題。
「ペットとかけて、お盆と解く。その心は?・・帰省中 (寄生虫!)・・」おそまつ。