2007年 9月1日
院長 大石 孝
今回は、PETの話。
ペットと読むが、犬猫の話でもなければ、飲み物の話(それはペットボトル)でもない。
心臓や脳の検査にも使うが、がんの早期発見の切り札として登場した検査の名前である。正式には、陽電子放射線断層撮影法という。がんに集まる性質の薬剤を体内に注射し、CTと同じような機械で体外から全身を撮影してどこにがんがあるか一目で分かるというもの。痛みも伴わず早期のがんでも見つかる夢のような検査だが、色々問題もある。
胃、食道、腎臓、膀胱、肝臓のがんや白血病は発見しにくい。炎症があると偽陽性に、糖尿病の人は偽陰性になりやすい。妊婦はわずかだが被爆があるため受けられない。自費では約8万円と費用が高く、県内では千葉大や国立がんセンター東病院など4~5ヵ所だけで施設が限られている。ある施設の調査では、PETで陽性になっても実際にがんの確率は約5%程度しかない。
さあ、皆さん、どうする?それは、別途、考える??