2008年 1月1日
院長 大石 孝
新年明けましておめでとうございます。
新年早々、お金の話をします。
日本では、老人人口の増加により医療費が鰻登りに上昇し財政が破綻するとされ、そのため、30年以上に渡り医療費は抑制され続けてきた。
その結果、現在、先進国中、日本の医療費は最低レベル(米国の半分)、医師数や看護師数も最低レベル(中規模病院の比較で米国の1/5~1/10)になった。
にもかかわらず、世界で最長寿国になり乳児死亡率も最低で、医療レベルはWHOからも絶賛される状況を維持してきた。しかし、限界がある。日本の医療費は世界的に見ると安いのである。
同じく医療費を抑制した英国では、がん患者の手術が2年も待たないと出来ない程に医療が崩壊したため、現在、医療費を増加させている。
これを他山の石とし、「そんなの関係ねぇ!」といわず、「医療をどげんかせんといかん」と考えて。
では、今年もよろしくお願いします。