健康アラカルト(31) 温暖化と健康障害

2008年 9月1日
院長 大石 孝

地球の温暖化については、テレビやマスコミを通じて多くの情報が提供されており、また、現実に起こっている猛暑や豪雨等で実感している方々が多いと思う。

その温暖化がもたらす健康障害について、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書から紹介する。

もとより、人間の身体は、気温、湿度、気圧により大きな影響を受けるものだが、亜熱帯化や猛暑により、体調不良、熱中症、光化学スモッグ等の健康障害が増える。病原体及び媒介動物の繁殖による疫病(マラリア、西ナイル熱、デング熱等)の流行も起きる。予防接種の義務化をやめた日本脳炎も増加する。洪水・暴風雨等の多発による死傷者の増加、 逆に、砂漠化による水不足及びそれに続く衛生状態の悪化が起こる。食料生産の低下による栄養不良も起こる。

あまりに便利さに慣れ、もったいないの精神を忘れた人類への報いであろうか?

 

ここで、1句。
「温暖化 お寒いギャクで くい止める」・・・出来るわけないね!