健康アラカルト(33) 自費と保険診療

2009年 1月1日
院長 大石 孝

熊さん 「この間、胃が痛いのが続いたんで、医者行って、
      内視鏡ってやつをやってもらったらよう、小さな初期の
      胃癌が見つかっちゃってよう、ぶったまげちまった。」

八っつぁん 「そりゃていへんだ。おいらも心配になってきた。」

     「おめえも早く診てもらった方がいいぞ。」

     「善は急げだ。今っから、一走り、行ってくらぁ。」

ご隠居 「おいおい、八っつぁん。あんた、何か症状でもあるんかね?」

     「冗談言っちゃいけませんよ。あっしは生まれて
      このかた体だけが取り柄で、医者なんか掛かったことも
      ねぇんです。」

ご隠居 「それじゃ、医者に行っても保険では診てもらえないよ。」

    「それゃ、自費扱いってことですかい?」

ご隠居 「その通り。何か症状があって病気が疑われて初めて、
     保険診療ってものになるんだよ。あんたの場合、
     まず町でやってる胃癌検診を受けて、それで引っ掛
     かったら医者に掛かるってことになるんだよ。」

   「へぇー、そうなんですかい。さすが、ご隠居、物知りだね。」

以上、長屋からの中継でした。