健康アラカルト(35) 肥満と癌

2009年 5月1日
院長 大石 孝

我国の肥満人口は増加の一途を辿り、2300万人にも達するといわれている。

肥満といえば、すぐ浮かぶ病気は糖尿病だが、実は、癌にもなりやすい。特に、大腸癌、乳癌、子宮体癌、腎臓癌、一部の食道癌は、肥満との関連が強いことが疫学的なデータで示されている。

どうも肥満細胞から分泌される物質が炎症を促進し、かつ、細胞増殖も促すことや、肥満者はインスリンという血糖を下げるホルモンが常に高い状態にあり、これがやはり細胞増殖を促すことになり、発癌促進に働くようだ。

BMI(体重kg÷身長2m)が25以上のあなた!
仕事にかまけて、食べて寝るだけの生活はいけません。
季節も最適。changeです!
肉食・脂肪食を控え体重を落とすとともに、運動をしましょう。

ただし、痩せ過ぎも癌になりやすいと言われているので、要注意。

おっと、向こうから随分かっぷくのいい人がやってきました。

 「あなた、どこから来ました?」

 「はい、オベ・シティから」

 「・・・・やっぱり」