健康アラカルト(37) 胆石の話

2009年 9月1日
院長 大石 孝

胆石は我国でもありふれた病気の1つで、成人の5~10%にみられる。

太った中年女性に多く、多産や糖尿病、肝硬変の人にできやすい。典型的には、油物を食べた後にみぞおちのやや右側、背中の右側に疝痛と言われる脂汗をかくほどの強い痛みが出現するが、軽い場合は、ちょっとした違和感で終わることもある。発熱や黄疸を伴うこともある。
腹部超音波検査で診断し、治療方針を決めるためにはさらに精査が必要である。

問題は、全く症状がなく健診などで偶然見つかった場合である。
一般的に、胆石患者の50~70%は無症状に経過すると言われているため、通常、様子を見て、症状が出た段階で手術ということになる。胆石の多くはコレステロールでできているため、その予防としては、動物性脂肪の制限、食物繊維の摂取、肥満の人は減量、食事の間隔が空くと胆汁が濃縮され胆石ができやすくなるため、規則正しい食生活が必要となる。

ここで一句「胆石もストーン(・・・・)と落ちれば恐くない?」おそまつ!!