2010年 7月1日
院長 大石 孝
今回は、食べる油の話。油はエネルギー源であると同時に、細胞膜やホルモンの原料にもなっており、健康に欠かせない栄養素である。
一般に、動物性脂肪と植物性脂肪に分けられる。
動物性脂肪(肉)には飽和脂肪酸が多く含まれ、コレステロールを上げる。 動物性でも魚油はEPAやDHAを含み、コレステロールを下げ、血液をサラサラにする。
一方、植物性脂肪には不飽和脂肪酸が多く含まれ、コレステロールを下げる。以前、動物性脂肪は良くない油で、植物性脂肪は良い油とされていたが、一般の植物油に多く含まれるリノール酸は血液が固まり酸化しやすく、さらに、有害なトランス脂肪酸を含むマーガリン・ショートニング等は、動脈硬化、アトピー、癌になり易いことから、最近では、適量の動物性脂肪とαリノレイン酸やオレイン酸を多く含む植物油が勧められる。
それでも油を摂りすぎたら、呪文を唱えること。
「アブラカタブラ、アブラカタブラ」たちどころに体の余分な油が抜けてゆく・・・
そんなわけありません。