健康アラカルト(46) 音楽と健康

2011年 5月 1日
院長 大石 孝

音楽を聴くことで、気持ちがリラックスしたり、やる気が出たりした経験はどなたにもあるはず。

実は、音楽療法学会という団体があるくらい、音楽が健康に与える影響は大きいものがある。よく知られているのは、クラシック(例えばモーツァルト)を聴くと心が安らかになること。

これは、音楽の持つ「ゆらぎ」に、生体リズムが共鳴して、脳にアルファ波がでると同時にエンドルフィンの分泌によりリラックスしたり、コーチゾルの減少によりストレスが減ることによるもの。

この他、免疫機能は増強され、血管が拡張し血圧も下がり、運動中はその疲労感が減少し、作業時はその効率も上がる、といった効能も指摘されている。脳の刺激にもなるため、認知症や自閉症にも有効で、ぼけずに長生きするには、音楽は大変良い。

歌ったり、演奏すれば、自分自身の喉・呼吸機能の改善、手指の機能改善、体力増強にもなり、なお良い。

音楽は古来、生活の中から生まれたもので、何才から始めても遅くはない、
日常生活の中に是非音楽を取り入れましょう。  

今月の一言「ゆらぐのは 音楽だけに してほしい」

(注:政治や大相撲での”ゆらぎ”は禁物)