健康アラカルト(52) 食塩と高血圧

2012年 3月 1日
院長 大石 孝

食塩と言えば、高血圧の犯人として悪者扱いされることが多い。
しかし、いくら塩分を減らしても血圧が下がらない人がいることも事実。

これは塩分に感受性のある人とない人がいて、感受性のない人には、いくら塩分を制限しても血圧には影響しないからである。

日本人の高血圧患者の6割が食塩非感受性高血圧と言われているが、現時点では、簡単で正確に見分ける方法はない。 現実的には、塩分をとり過ぎると、血圧の問題だけでなく腎臓にも負荷をかけることもあり、たとえ非感受性高血圧の人でも、 塩分摂取は制限した方が無難。

さて、塩の歴史は古く、紀元前より食品の保存や発酵に使用され、 ローマ帝国では、塩を給料として払っていた(これが給料の語源salt→salaryとなった) ほど貴重なものであった。

食塩は体にも不可欠のものであり、 細胞を正常に保ち、血液をアルカリ性に保ち、神経や筋肉の働きを調整する働きがある上、 何より食事を美味しくさせることは間違いない。食塩は決して悪者ではないこと、 ガッテンしていただけましたでしょうか?

ではここで問題。

じゃじゃ馬娘に塩をかけると、どうなる? 

答は、しお(・・)らしくなる!! 

注: 本気にしないで下さい。