健康アラカルト(53) お茶と健康

2012年 5月 1日
院長 大石 孝

5月は、「夏も近づく八十八夜・・」でお馴染みの茶摘みの季節。

この季節の新茶を飲むと、1年間無病息災に過ごせると言われている。

お茶の歴史は古く、中国を起源とし当初は薬として用いられていた。

日本には、遣唐使の時代、最澄や空海らによって伝えられ、鎌倉時代には抹茶が伝わって禅寺を中心に広まり、戦国時代には、千利休を代表とするわび茶の世界、現代に通じる茶道が完成され、江戸時代には、煎茶が誕生し一般にも広まった。

お茶には、渋味の元で、殺菌作用、抗ウイルス作用、抗酸化作用や口臭予防効果もあるというカテキン(タンニン)や、甘味の元で精神安定作用のあるテアニン、苦味の元で疲労回復作用のあるカフェイン、皮膚・粘膜の保護作用や抗癌作用のあるビタミンA、抗酸化作用、美白効果のあるビタミンC等種々の有効な成分が含まれており、健康に良いと言われる所以である。

えっ、でも、体に悪いこともあるはず・・。

そんな茶々を入れないで(・・・・・・・・)

確かに、寝る前や食前・食直後に大量に飲んだり、出がらしや濃いものを飲むのは、身体に良くないのでやめましょう。

では、紙面も尽きたことだし、
今回は、このくらいでお茶を濁す(・・・・・)としましょう。