健康アラカルト(54) ビールと健康

2012年 7月 1日
院長 大石 孝

これから夏本番。暑い夏は、なんといっても汗をかいた後のビールの一杯がたまらない。

そのビールの歴史は古く、紀元前18世紀のハムラビ法典にはビールの法律が、 古代エジプトではビール造りを描いた壁画が残っている程である。

ビールは「麦酒」と書く通り、大麦とホップと水で作った酒で、 19世紀に現代のビール製法が確立された。大麦を発芽させたものを 「麦芽(モルト)」といって、これが原料になる。

麦芽は、ビタミンB群や豊富なミネラル類をバランス良く含む。 中でも多く含まれるビタミンB2は美肌効果があるとのこと。

ホップは、ビール独特の苦味を与え、泡立ちを良くし、 抗菌、鎮静、利尿効果等があり、女性ホルモン様物質も含んでいる。

また、アルコールは血液の循環を良くし、炭酸ガスは胃液分泌を促し、 胃の働きを活発にさせる。プリン体も含むため、尿酸値を上げ痛風を 起こすといわれるが、尿酸自体は強力な抗酸化物質でもあり、 老化や発がんを抑制する働きがあり、一概に悪者ともいえない。

ただし、やはり飲み過ぎは禁物。中瓶1本程度にしておくのが無難。

さて、ここで、謎解き1題。

「ビール造り」と掛けて、「三段跳び」と解く、

その心は、「どちらもホップがなければ始まらない」 

お後がよろしいようで・・・。