2012年 9月 1日
院長 大石 孝
9月9日は、救急の日。 最近、応急処置の方法や考え方が若干変わった。
例えば、汚染された傷や火傷は、まず、水道水(流水)で充分洗う、 もしくは冷やす。消毒液は、患部の組織を傷めるため使わない。 その後、患部に抗生剤の軟膏か、もしくはワセリンなどの保湿剤を 厚く塗って、ラップやガーゼでおおう。 いずれも程度がひどければ、病院に行くこと。
心肺停止に出会った場合、 今までは、気道確保を優先していたが、蘇生で最も有効なのは、 心臓マッサージであることがわかり、まずはそれを行う。
1分間に100回以上の速さで行い、次いで、気道確保し、 口対口の人工呼吸を30:2(マッサージ:呼吸)の割合で行う。
AED(自動体外式除細動器)が到着したら、それで電気的除細動を行う。
では続いて、家計が火の車で息絶え絶えのあなたに、 とっておきの応急処置ですが、借金は充分水に流してもらい、 日銭の確保より公的資金注入を優先し、国に管理してもらう。
そうすれば、息を吹き返すでしょう・・・?
あっ、そんなことできるのは、銀行と大企業だけでした。
庶民はそんなことしてもらえないから、苦労するんです!