健康アラカルト(58) スウィーツ、それは危険な誘惑?

2013年 3月 1日
院長 大石 孝

デパートの地下食品売場に行くと、美味しそうなスウィーツが所狭しと並べてあり、私達を誘惑する。 そして、今日は自分へのご褒美に、と言い訳し買ってしまう。

ちょっと待って! それは、砂糖中毒かも?

実は、イライラすると甘い物が食べたくなるのは、砂糖による一種の禁断症状である。 砂糖を取ると脳の報酬系にシグナルが送られ、脳内のドーパミンやエンドルフィンが分泌され、 快楽を感じ、常習性、依存性が起こることから、麻薬と同じメカニズムと考えられる。

一方、砂糖は、体内ですぐにブドウ糖となり、血糖を上昇させる、すると、インスリンが膵臓から出て、 それを抑えようとする。それが繰り返されると、インスリンの効きが悪くなり、 より多くのインスリンが分泌され、それにより、動脈硬化が進展し、内臓脂肪が増える。 それが、糖尿病を始めとした生活習慣病につながることになる。

このことは、砂糖に限らず、甘い物全般、スナック菓子、菓子パン、 ジャンクフードのような高脂肪食や清涼飲料水、ラーメンのような炭水化物中心の食事すべてに共通する現象である。

まずは、空腹時、血糖が急上昇する甘い物、 炭水化物を控えること。 食事は、野菜から食べて、ゆっくり噛んで、腹7分目とすることを心がけましょう。

では、今月の標語 「スウィーツの 甘さの奥に 罠がある」

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