健康アラカルト(61) GMOは安全か?

2013年 9月 1日
院長 大石 孝

GMOという言葉はご存知か?

GMTなら知っている? それは、あまちゃんのグループでしょ!

GMOとは、遺伝子組み換え作物(Genetically modified organism )のことで、 除草剤や殺虫剤で雑草や害虫は死んでも、作物は生き残るという品種を遺伝子操作で作り出したものである。

すでに流通している主な作物に、大豆、トウモロコシ、綿がある。 その目的は、農業を大規模化・効率化し、農薬や殺虫剤の量を減らし、作物の大量生産を行うことにより、 安価な食糧を大量に供給し、人類の食糧危機を救い、バイオ燃料として、エネルギー危機にも対応できるようにすることである。 アメリカでは、すでにこれらの作物の90%以上が大企業の手によってGMOとなっている。

いいことずくめのようだが、問題はないのか?
GMOの場合、強力除草剤とセットで使うことが条件となっており、 人体には害はないとされているが、本当に安全という証明はなされていない。

実際、それを使用しているブラジル・アルゼンチンでは、出生異常が多発しており、 動物実験では、不妊傾向や低体重児の比率が高い。 また、導入された遺伝子が、受粉を通じて他の雑草や作物に取り込まれる、 いわゆる遺伝子汚染を引き起こし、生態系にも影響を及ぼすことが懸念されている。

さらに、期待された収穫量も、必ずしも増加しておらず、農薬量も農薬耐性の雑草が出現し、 結局減少していない。驚くことに、アメリカでは、GMO食品に対する表示義務がないため、消費者が選別できない。 こんな作物や食品がTPPを通じて、日本に流れ込もうとしている。健康に直結する問題だけに、安閑としていられない。

ここで、謎解き一題。

「GMO」とかけて、「相手を批判する言葉」と解く、
その心は・・・「どちらも、気味(君)が悪い」・・・ 

お粗末でした。

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