2015年 3月 1日
院長 大石 孝
食は健康の基本である。食品は本来、原料のみで作られるべきだが、そうすると生産効率が悪く、コストがかかり、見た目も悪く、賞味期限も短くなってしまう。それを解決するために、食品添加物が使用される。添加物は、防かび剤(=農薬。輸入柑橘類の表面に塗布)、酸化防止剤(缶詰、瓶詰に使用)、保存料(=安息香酸ナトリウム、ソルビン酸。栄養ドリンク、炭酸飲料、かまぼこ、ハム、ジャム等に使用)、殺菌剤(カットサラダ、魚介類等に使用)、合成着色料(食品の着色に使用)、発色剤(=亜硝酸ナトリウム。ハム、ソーセージの変色防止に使用)、漂白剤(=亜硫酸塩、過酸化水素。かんぴょう、乾燥果実、ワイン、カズノコ等に使用)、増粘安定剤(ドレッシング、ソース、ゼリー等に使用)、調味料(スナック菓子、漬物、惣菜等に使用)など様々あるが、いずれも癌やアレルギー、胎児の奇形を引き起こす可能性がある。
また、カロリーオフや脂肪燃焼の飲料水、缶コーヒー、ジュース、炭酸飲料、菓子パン等には、合成甘味料(アスパルテーム、サッカリン、スクラロース等)が入っている。これらは、砂糖の何百倍もの甘さがあるのに、エネルギーはゼロである。しかし、化学合成物質のため、体内で分解されず、それを排出する際はより腎臓に負担をかける。中には、化学構造がダイオキシンと同類のものがあり、やはり、癌やアレルギーを起こす可能性がある。
いずれも含まれる量は微量であるが、毎日いろんな食品を20年、30年と食べていれば、その影響は無視できないものとなる。現代では、食生活を添加物抜きにすることは不可能であるが、食品の成分表示を良く見て、それらを含んでいるものはなるべく避けるようにする努力は必要であろう。
ここで、謎かけ1題。「食品添加物」とかけて、「試合直前に骨折した選手の対処」と解く、
その心は・・・
「やはり棄権(危険)でしょう」
