2018年 1月 1日
院長 大石 孝
再び長屋から・・・。
八つぁん「お正月はお節、お節と言えば和食だね~。」
熊さん「なんでも、和食はヘルシーで、世界文化遺産にも登録されたとか・・。
日本が世界に誇る文化の1つって聞きやすよ。でしょ、ご隠居」
ご隠居「和食と一口にいっても、地域や時代によっても違うんじゃが、
基本的なスタイルは一汁三菜じゃな。多様で新鮮な食材を活かし、
自然の美しさや季節の移ろいを表現し、それに、正月など年中行事との
密接な関わりを持った料理が和食と言えるじゃろ。」
熊「日本人の平均寿命もえらい伸びてるってのも和食のおかげ、
和食を食べていれば病気知らず、でしょ、石庵先生」
石庵「医食同源ってやつだな。しかし、和食だけのおかげとも言えぬな。
良く調べてみると、昭和初期には平均寿命は50才程度で、
それが延びたのは戦後になって肉や乳製品をよく食べるように
なってからじゃからな。伝統的な和食では、動物性蛋白質や
カルシウム不足になるし、塩分も取り過ぎてしまうのじゃ。」
八「え~っ!和食じゃダメなんすか?
隠居「いやいや、和食で不足しているものを補いつつ、新鮮な食材を季節感を
感じながら、昆布・鰹のダシや味噌・醤油・みりん・酢などの
日本独特の発酵食品で活かし、煮る、蒸す、焼く、炒める、揚げる等の
いろんな調理法でいただく、これぞ和食の神髄であり世界に誇るものじゃ。
是非とも、この和食文化は将来にわたって継承してもらわねばならぬな。」
熊「さすがご隠居、うまくまとめてもらったところで、問題です。
クイズ・タイム・(ワ)ショック!」
熊「医食同源とはどこの国からきた言葉?」
八「中国!」
熊「ブッ、ブ~。日本でできた言葉でした。」
注:古来、中国では「薬食同源」といっていた
