健康アラカルト(90)スイカの話

2018年 7月 1日
院長 大石 孝

夏と言えば、スイカの季節。子供の頃、海水浴で目隠ししてのスイカ割りが懐かしい思い出である。スイカはアフリカ原産で、漢字では西瓜と書くが、その由来は、10世紀頃、西の国(ウイグル)から中国に伝わったところから来ている。日本に伝わったのは16世紀頃と言われている。日本での生産量は、千葉県は第2位(1位は熊本県)だそうである。スイカは、90%以上は水分だが、果糖の他、強力な抗酸化作用のあるリコピンやビタミンA・C、利尿作用のあるカリウム、食物繊維が豊富に含まれているため、エネルギー源になるとともに、活性酸素を抑えて動脈硬化を予防し、シミ・シワを予防し、肌の健康を保ち、腎臓病や高血圧の予防にもなり、便秘にも良い。 また、体を冷やす作用もあり、暑い日の熱中症の予防にもなる。

 

さて、スイカの独特の縦縞模様は、何のためにあるのかご存知だろうか? 実は、果実を目立たせて鳥に見つかりやすくして食べてもらい、なるべく遠くへ種子を分散するためという、いわば種の保存目的にできたものらしい。スイカの中心部分が一番甘い理由も、鳥に種を含めて最後まで食べてもらうためだという。なんでも、この縦縞模様がはっきりして細かい方が甘く、つるの付いていたへその部分が凹んでいると熟しているそうだ。冷やして塩をかけて食べると、より甘さを感じやすい。汗をかきやすい夏には、塩分補給という意味でも合理的な食べ方である。 以上、スイカの豆知識でした。

どうです?ちょっとス(ィ)カッとしました? しない!? ムムッ、もしかして、貴方の脳はス(ィ)ッカ、ス(ィ)ッカだったりして・・・?。

では、ここで、謎かけ一題。「スイカ」と掛けて、「マジック」と解く、
その心は・・・・、「どちらもタネがあります。」

201807