2012年2月1日
アドバイザー 加藤 洋男
昨年2月からメタボ対策を目的に散歩を始めた。当初は昼間街中を歩いていたが、夏の暑さに耐えかねて、早起きの苦手な私が一念発起、昨年7月から早朝散歩を始めた。
5時40分に家を出て、片道5千歩の大きな団地を控えた公園に行くと、ジョギング、ウオーキング、犬の散歩、民謡同好者、太極拳、バードウオッチングなどさまざまな人が沢山いる。
6時半になるとラジオ体操となり200人はいようか、皆思い思いに体操を始めた。車椅子の人もいる。数年ぶりのラジオ体操だが自然と身体が動き出す。 日を重ねると次第に周囲の人とも打ち解けて、「鹿児島さん」「秋田さん」「千葉さん」など出身県で呼び合う仲間も出来た。時には田舎のお土産のおすそ分けをいただいて帰ることもある。熊本さんが休むと「熊本さんはどうしたの?」という会話も出て、いつの間にか絆が出来ていることに気づいた。 東日本大震災に思いを馳せ、この日本人の絆こそが再生の力であると思う。
季節も移り、今の季節は寒く暗いので、さすがに人数は減っている折、 家族からは「あまり寒い日は血管の病気によくないのでは」、「道が凍ってころんで骨折でもしたら何のための散歩か分からなくなる」、「おやじ狩りに会わないか心配」などと否定的ちゃちを入れられるが、めげずに続けている。
散歩を始めてから1年になるが、肝心の腹囲に変化はなく、体重は若干増加で、メタボ対策効果は全くない。
ちょっと残念だが、運動や会話は認知症対策やいろいろな病対策の基本のようで、いずれは効果が出ることを信じ「継続は力」だと、ほくそ笑みながら歩いている今日この頃である。