コーヒータイム(11) 習慣

2013年10月1日
アドバイザー 加藤 洋男

2020年のオリンピック・パラリンピックが東京に決定した。

久しぶりに明るいニュースで、経済効果もさることながら、7年後までの大きな目標が出来たこと、幼児や少年にグローバルな体験や、いろいろな形で夢を感じる機会が出来ることは、喜ばしい限りと思う。 決定時点で多くの方が、「7年後自分は何歳で、どうなっているか」を考えたと思う。

私も何とか射程距離にあり、一生に二度経験する可能性が出てきた。 前回の様子は鮮明に覚えており、次は何とか競技場で感動を目の当たりにしたいと思っている。

そのための絶対条件は、心身の健康である。約半世紀前の東京オリンピック時と比べ、身長はやや減に対し、体重が軽量級から重量級となり、腹囲とともに約1.5倍に変貌している。私の場合まずはメタボ対策が第一歩のようである。

肥満は本来、自己責任と思うが、国の管理下に置かれかねない状況になってきた。 我が国では厚生労働省が、給食を出している学校や保育園、社員食堂などに、健康診断の結果から肥満ややせの割合が前年より増えた施設に対して、保健所の管理栄養士が改善を指導・助言する制度を2015年度から全国で行うことを決めた。 又、南太平洋の島国サモアでは航空会社が乗客の体重に応じて料金を変える方式にしたという。サモアは元大関小錦の両親の出身地で、大きな体の人が多く、国民の8割が肥満体で、メタボ改善の狙いもあるらしい。

メタボ対策の基本は食生活や運動と思うが、やるべきことをだいたい決めてはいるものの、気が付いてみると節制すべき食べ物の誘惑に負けたり、運動の実施を忘れている日が結構ある。これが例えば腰や膝の痛さ対策などなら必死に行うと思うが、当面の痛さなどがないので前述の結果になってしまう。

イチロー選手は現在、その日にならないと打席に立てるかどうか分からないが、いつでも、どんな状態でも決めた準備を、絶対崩さず日々繰り返しているという。 アスリートは皆そうだろうと思う。凡人の私はなおさら、対策を日常生活に組み入れて“習慣化”し、7年後に備えなければ!

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