コーヒータイム(14) 変化

2014年4月1日
アドバイザー 加藤 洋男

この季節は、入学、クラス替えや進級、卒業や進学・就職、異動・転勤などで、子供から社会人まで、生活環境が大きく変わる人が多い時期である。

親しい友や家族との離れなど、一抹の寂しいこともあるが、一方、新たな出会い、 新しい人生への船出、気分の一新など、桜の花に祝福されて、晴々しい気分になることも多い。この変化は成長する過程として、その人の将来に大きな影響を与えるのかも 知れない。

「この世に生き残るものは、最も力の強いものでも、最も賢いものでもなく、変化に対応できるものだ」と、ダーウィンが進化論の中で言った、いや後世の人がそう解釈した、という話があるが、いずれにせよ「変化」が大切だということを言っている。 植物や動物だけでなく、人でも組織でも、どんな世界においても、この言葉があてはまると言われる。

企業の栄枯盛衰は激しい。繁栄を誇った一流企業が衰退した例は枚挙にいとまがない。その原因の大半は、環境の変化に対応出来なかったことだという。 今や「勤勉」とは、一心に仕事に励むことは当然のことながら、「新しいやり方に変えることを一生懸命考えることが真の勤勉」だとまで言われる。

私たちの身近なことでも、現状は馴れているのでやり易く、変えることは面倒なため従来どおりにすることがある。それでも当面の業務は流れるので、一見それでいいように見えるが、気がついた時には時代に乗り遅れている結果を招く。

  

我が家では、知らぬうちにテーブルやソファーが動いていることがある。以前はタンスまで動いていた。家内が一人で動かすのだから恐れ入る。“模様替え”により限られたスペースでの変化を楽しんでいるという。

 

「お・も・て・な・し」の心のように、変えてはいけないものはあるが、変えた方がよいことは多い。

私たちの生活も、変化をもたせることにより、刺激を受けたり、新しい発見を受けたりして、心身の活性化を図ることが大切なように思う。

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