2012年12月1日
アドバイザー 加藤 洋男
今年のカレンダーも残り1枚となった。年齢を重ねると1年経つのが早い。
たいていの年は何となく1年が過ぎていたが、今年は料理を始めた画期的な年であった。
いまどき”イクジイ”もいて、年配者が料理をするなど当たり前で、「何を今さら」と言われそうだが、”男子厨房に入らず”を気取るほどではなかったものの、インスタントラーメンくらいしか作ったことがなかった私にとっては大きな変化なのである。
現役を離れた時、料理教室を考えないでもなかったが、三角巾とエプロン姿に馴染めず縁がなかった。昨年末たまたま本屋さんで料理本を見ていたら、材料の切り方、火の強さ、煮る時間、調味料などステップ毎に誠に分かり易く書かれた写真入りの本を見つけた。全くの初心者でもその手順に沿ってやれば何とか出来そうな感じがしたので購入してみた。
料理本片手に、100%忠実にその手順に従ってやる。味見をしても何を加えたらいいか分からないから味見はしない。それでも何となくそれらしいものができた。
食卓に並べて家族の審判を待つ。???。
「おいしい! レストランに負けない!!」。
世のご婦人方が亭主に家事をさせる時の鉄則は、”けなさない””ほめる”だそうであり、その類いと思って話半分いや話3分の1と自分に言い聞かせる。それでも自分で食べてみると、まあまあの味。
結局は私の腕が良いわけではなく、料理本即ちマニュアルが優れていて、それを守ったことがよかったのである。
その後現在まで週に1~2回担当するが、レパートリーは料理本の範囲の域を出ず、相変わらずマニュアル片手に手順を守り、応用動作はしない(出来ない)。
若い時、勉強も趣味もスポーツもどれもつまみ食いで中途半端に終わったが、一つでも教えに沿って基本に忠実に努力していたらもう少し・・・と悔やまれる。 「遅かりし由良之助~」か。
健康管理も然りで、食生活を含めて自己流でなく、医師や栄養士の教えを忠実に守ることが大切なのだと思う。