
2021年 5月25日
皮膚科医師
芳川万代
まずは正しいスキンケアから
普段はあまり意識していない毎日のスキンケア。皆さまはどのようにしていらっしゃいますか?皮膚は私達の身体全体を一番外側で守ってくれている重要な”免疫臓器”です。
花粉や黄砂、PM2.5など、またコロナ禍でマスク生活も長引き、今や多くの人々の悩みの種になっている皮膚への外的刺激。
皮膚のバリア機能が低下すると、過酷さを増す環境ダメージに対して、立ち向かう力も低下してしまいます。
皮膚の免疫力を高めるために、まずは毎日のスキンケアを見直してみませんか?
スキンケアとは?
皮膚のケアとしては、大きく分けてこの3つが大切です。①正しく洗う (洗浄)
②潤いを保つ (保湿)
③紫外線を防ぐ (UVケア)
今回は、①正しく洗う (洗浄) についてお話しましょう。
毎日の洗い方、見直してみませんか?
皮膚は1日のうちに、皮脂・汗・ほこりの他、花粉や黄砂、PM2.5などの化学物質など、様々な汚れが付着していきます。これらの汚れをきちんと取りきれないままにすると、それが肌への刺激となり、肌荒れの原因に。毛穴に残った汚れによって毛穴詰まりを起こしたり、ニキビやくすみの原因になってしまいます。それが積み重なると、皮膚の持つバリア機能が低下して、皮膚の免疫力が下がってしまうため、正しい洗い方が大切です。
正しい洗い方とは、”優しく包み込むように洗う”ことです。
ナイロンタオルなどを用いてゴシゴシこするのではなく、しっかり泡立てた石鹸を皮膚に乗せ、優しく洗い流しましょう。この時、十分すすぎ洗いすることも重要です。
熱いお湯は皮膚の保湿成分を流出させてしまい、乾燥の原因となるため、湯温は40℃以下のぬるめに設定しましょう。
洗った後には、顔も身体も優しくタオルで押さえるように拭き取ります。
最後の仕上げも優しく行いましょう。
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まとめ
皮膚は思っている以上にデリケートです。今日からは”優しく洗う”をいつも意識して、健やかな肌による免疫力アップを目指しましょう。