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2023年7月28日
皮膚科医師
芳川万代
今回はビタミンA, C, Eについて、その性質や働きと、摂取のポイントについてお話しします。
ビタミンA
目や皮膚の粘膜を健康に保ち、抵抗力を強める役割があります。
◆摂取のポイント
炒めものや揚げもの、ドレッシングなど油を使った調理がお勧めです。動物性食品から摂取できるほか、体内でビタミンAに変換されるプロビタミンAに含まれるβ-カロテンなどのカロテノイドはニンジンなど緑黄色野菜に多く含まれます。
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ビタミンC
皮膚や細胞のコラーゲンの合成、鉄の吸収促進に不可欠な栄養素であり、免疫力の強化、抗酸化作用による心疾患予防、抗がん作用が期待できるなど、さまざまな役割を持つ栄養素です。
◆摂取のポイント
体内で合成できない栄養素のため、食事で摂取しなければなりません。水に溶けやすく熱に弱い性質ですが、じゃがいもやさつまいもなどは調理後の損失が少ないと言われています。ビタミンCはストレスにさらされることで急速に消費されるため、不安、疲労、暑さ、寒さ、睡眠不足、また風邪などの感染症にかかった時には、意識してビタミンCを摂取しましょう。ビタミンCは体外への排出スピードが早いので、日々の食事からこまめに取り入れたり、サプリメントを活用するとよいでしょう。
ビタミンE
強い抗酸化作用を持つビタミンで、加齢によって発症しやすい疾患の予防に役立つことから、”若返りのビタミン”とも呼ばれます。皮膚においては、紫外線や外的刺激から肌を守り、適度な潤いを保つために必要なバリア機能を安定させます。また、血行促進作用があり、皮膚の新陳代謝を高め、メラニンの排出を促します。シミ・ソバカスが気になる方も積極的にとりたい栄養素です。
◆摂取のポイント
ビタミンEは脂溶性であり、炒めものなど、油脂と一緒に摂取すると吸収率が高くなります。酸化しやすい性質があるため、鮮度の良いうちに食べた方がいいでしょう。ビタミンC、βカロテン、ビタミンB2と一緒に摂ることで抗酸化力アップにつながります。