
2021年 8月18日
皮膚科医師
芳川万代
増える爪トラブルの相談
世界的な新型コロナウィルスの蔓延により、感染予防対策が生活に定着するようになりました。しかし、頻繁な手洗いや消毒は、皮膚に必要な脂分も奪い、手や爪に思っている以上の影響を与えています。そのため、爪割れ(縦割れ・横割れ・二枚爪)、ささくれ、手荒れ等のトラブルが増えています。爪のトラブルと手荒れは関係している?
実は、爪も手の皮膚も同じケラチンというタンパク質でできており、爪のトラブルと手荒れは関係していることも多くあります。乾燥や、菌による炎症等のトラブルは連動して広がっていくので、手だけでなく爪もきちんとケアすることが大切です。ネイルケアの目的と方法
ネイルと聞くと多くの方はネイルアートのイメージが強いと思いますが、実はネイルケアをすることで、リラクゼーションや気分の高揚をはじめ、健康維持、運動機能の増進、QOL向上など様々な効果をもたらします。 ネイルケアの方法はいくつかありますが、自分でできる簡単なケアとしては爪まわりの皮膚の保湿ケアです。保湿ケアにより、ささくれのない滑らかな皮膚と割れない爪を作ります。まとめ
体の中で『つめ』は本当に小さなパーツですが、手元が美しい人は、何気ない仕草でも清潔感や品の良さを感じます。毎日の保湿ケアから美しい爪と指先つくりの第一歩をスタートしてみましょう。 次回はネイルケアの詳しい方法についてお話しします。