
2018年 11月 1日
理事 德田 好美
何も出ない 打ち出の小槌 秋の山伊藤 さわ
とんでもない事に、カジノが日本でのさばる日がそこまでやって来た。 突然こんな話が顔を出すこと自体怪しげなのに、とうとう衆議院で法案が可決されてしまった。日本の安倍首相がアメリカのトランプ大統領にそそのかされたのか、それとも安倍首相がトランプさんの思惑を”忖度“したのだろうか。アメリカの商業資本がここを先途と手ぐすね引いている姿が目に浮かぶ。

かく云う私も、かつてロサンゼルスで、カジノを一度覗いてみたことがある。その時、”トランプ”競技に誘われて、あっという間にやられてしまった。それが個人的には最初で最後の体験だが、多くの人がのめりこむ雰囲気を漂わせている場であることは、間違いない。
「忖度」とは、相手の真意を推し量るという意味で、ある意味では日本的な思いやりの雰囲気さえ漂わせている言葉だが、安倍首相がらみのモリカケ事件で、一気に怪しげな方向に人々の想像力を傾けてしまった。
政治家は、常日頃 民意の本当のあり所を忖度して政治を行っていくのがその役割であるはずだが、逆に自己のわがままを中心に、忖度したりさせたりしているのが、我が国の実情らしい。
相手を慮る日々が再来する時の近いことを、祈るばかりである。