健康アラカルト(131)端午の節句 豆知識

2025月5月1日
院長 大石 孝

5月5日と言えば端午の節句であり、戦後は子どもの日ともされた。端午の節句は、奈良時代、中国から伝わったが、江戸時代に幕府が公的な行事として定めた五節句の1つとなり、男の子の健やかな成長を願う行事となった。五月人形を飾ったり、鯉のぼりを揚げたり、菖蒲湯に入り、ちまきや柏餅を食べる風習が受け継がれている。

鯉は、生命力が強い魚で、「黄河上流の竜門の滝を登りきると竜になり昇天する」とされ、子供が健康に育ち出世することを願って、鯉のぼりを揚げるようになった。菖蒲(しょうぶ)は、厄除けや健康増進の効用がある薬草で、ちょうど5月頃に生育し花が咲く。柏の葉は「新芽が出てきてから古い葉が落ちる」ため、その葉を使った柏餅には「家系が途切れず子孫が繁栄するように」との意味が込められている。ちまきは、もち米を笹や竹の皮で三角形または円錐に包み蒸し揚げたもので、子どもの無病息災を祈願する。元々は古代中国の高名な詩人が5月5日に自殺したことを忍んでお供えをするようになったのが始まりと言われている。

ところで、端午の節句と言えば、皆川おさむ君の歌った「黒ネコのタンゴ」?ではなく、童謡「背くらべ」を思い浮かべる。「♫~柱の傷は おととしの 五月五日の 背くらべ ちまきたべたべ 兄さんが 計ってくれた 背のたけ~♫」と歌われたように、柱に傷を付けて身長を測るなんてことも昭和世代までであろう。柱に傷つける時は、慎重にしたものだ、身長のことだけに・・(ほんまかいな?)。

さて、ここで問題です。
①ちまきの正しい食べ方は? ②鯉の味噌汁を食べながら彼女に告白することを何と言う?、③幼い兄弟が先を争って菖蒲湯に入ろうとして、お兄ちゃんが勝った。その時お兄ちゃんは何と言ったか?

答え:
①少しずつ食べる(チマチマだから。う~ん?)、②恋告(鯉こく)ウソぴょ~ん③勝負(菖蒲)あった!