2025年8月1日
アドバイザー 加藤 洋男
お盆の頃になると蓮の花が真っ盛りになる。きれいな白またはピンク色で、早朝に咲き昼には閉じてしまい、4~5日で散ってしまう。私が子供の頃、家の前は見渡す限りの蓮田が連なっていた。

通っていた中学校の周辺も蓮田が多く、校歌の一節に”♫ 清らに続く蓮の花・・・♫ “とあった。現在も規模は大幅に縮小されたが蓮田が残っていて、稀に帰る故郷への列車の中からの景色は懐かしさを覚える。

地下茎は蓮根として食用となる。サクサクとした食感で煮物、きんぴら、天ぷらなどなど調理方法はいろいろあるが、熊本県の辛子蓮根は有名だ。
収穫量は茨城県が過半数で後は佐賀県、徳島県などが多い。
多くの穴があるが、これが「先を見通せて縁起が良い」として正月のおせち料理に主に酢バスとして登場する。

収穫時期は冬に近づくにつれて風味が濃厚になると言われ、真冬の寒い時期に胸まであるゴム胴衣を着て収穫していた光景をかすかに覚えている。
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」として清らかさの象徴として称えられることが多い。仏教では極楽で蓮華が咲き誇る様が語られていることから、如来像の座や観音様の持ち物、仏具などへの蓮の花などがある。
1951年千葉市検見川の東大厚生農場で2000年以上前の古代のハスの実から発芽・開花した「大賀ハス」がある。大賀一郎博士が発掘したところから命名された。千葉公園や日本各地はもちろん、世界にも平和のシンボルとして株分けされているそうだ。
蓮根は昔から滋養がつき薬効がある食べ物として日本人の健康を支えてきた。加えて古代のロマンに思いを馳せて味わうことは有意義なことかも知れない。