コーヒータイム(86) タバコ

2026年4月1日
アドバイザー 加藤 洋男

4月からタバコ税が増税されるが、2029年まで毎年の増税も決まった。喫煙者のみならず受動喫煙、そして紙タバコのみならず加熱式タバコの害も証明されておりており、税・規制の面でも一層厳しくなる。とはいえ、WHO(世界保健機関)によると屋内の全面禁煙を義務付ける国は70か国以上というが、日本では屋内喫煙の全面禁止についてはまだ規制すべきか否かの議論中の段階だ。

タバコの害について言われて久しいが、喫煙者は年々減少し続けているものの現在でも男性25%、女性7%程度の喫煙者がいて諸外国に比べて高い水準という。ただその人達の20%程度はタバコをやめたいと思っているそうだ。

昭和の時代の映画を見ると洋画・邦画を問わず、出演している俳優がやたらタバコを吸うシーンがあり、タバコも小道具の一つとしてそれなりの位置を占めていた。当時は飲食店、オフィス、列車内などいろいろな箇所に灰皿は当たり前で、受動喫煙対策なる認識が全くなかった。
  島根県を中心に作業の合間に小休止をとることを「タバコする」という方言がある。一休みとタバコの結びつきの強さが象徴されている。せめて「お茶にする」といきたいものだ。

と言いながら、私はかつて喫煙者だった。
ある時、咳や痰が出るので病院に行ったが医師から「タバコと肺がんの相関関係は常識。父親が肺がんで亡くなっているというが体質は遺伝する。後は自分で決めなさい!」のお言葉。さすがに「やめなければ」の思いは募りつつ、タバコを持たずに会社に行くが、つい同僚に拝借タバコをして元の木阿弥になる。そんなことを繰り返していた時、関連子会社に転籍となった。知り合いも皆無の環境下で、拝借タバコをする勇気は出なかった。それ以降は意外に苦も少なくタバコから縁が切れた。何が幸いするか分からない。

心身に良いことの継続や、悪い習慣の打ち切りは結構努力を要する。一人で頑張れればよいが、環境を変えたり、いろいろな方の手助けを仰ぐことも大切と思う。