2026年10月1日
アドバイザー 加藤 洋男

今年の始め、左図のシャオシャオとレイレイが中国に返還され、日本では1972年以来54年ぶりにパンダが姿を消した。愛嬌ある姿は多くの人に愛された。しかし、その不思議は、竹ばかり食べていてなぜ大きい体重を維持出来るのかであった。パンダは元々クマ科で肉食動物だが、竹は栄養価が低いものの冬でも豊富にあり、たくさん食べても他の動物と競うこともなく平和に生きられるよう、長年かけて進化してきたという説が有力と言う。
竹は日本では古くから広い分野で活躍してきた。平安時代に作られた竹取物語は、竹から生まれた「かぐや姫」が老夫婦に育てられて月へ帰るまでの物語で永く親しまれてきた。

又、日本古来の大きな行事に竹が使われるものがある。代表例は正月の門松と七夕だ。門松は最近は大型店舗などで見られる程度で、一般家庭では門松を書いた用紙でさえ余り見られなくなった。♪笹の葉さらさら のきばに揺れる お星さまきらきら・・♪と親しまれる七夕は願い事を書いた短冊を竹に掛けるが、こちらは手軽さもあってか現代でも身近に行われている。
竹は成長力が旺盛でタテにヨコにぐんぐん伸びる。庭の竹が家の廊下を突き破って生えてきたという被害もある。その成長力をもとに、子供の頃に「地震が来たら竹やぶに逃げろ」と言われていた。

竹は身近な生活の中で欠かせない。食材としての筍
は孟宗竹、姫竹などどれも美味だ。工芸品のざる・箸・花籠・うちわの骨等、楽器の尺八・笛・笙等、おもちゃの竹とんぼ・竹馬等々いろいろな分野でたくさん使われている。中国では高いビルの建築用足場として使われるが、昨年末香港で高層マンションの改修中、竹の足場が火災を拡大したといわれた事故があった。
年齢を重ねると年を追うごとに竹馬の友が鬼籍に入って寂しい。竹を割ったようなさっぱりした性格のA君、破竹の勢いで業務をこなしたB君などを思い起こしながら、体調管理に励んで過ごしたい。