2025年10月27日
皮膚科医師
芳川万代
今回は、皮膚科でよく見る白癬について、症状や治療の注意点などお話します。
白癬とは?
白癬は、白癬菌というカビが繁殖して起こる皮膚の病気で、「水虫」「たむし」などとも呼ばれています。白癬菌は手やからだにも感染しますが、9割近くは足です。足に繁殖しやすいのは、靴を履くために足がむれ、菌にとって過ごしやすい高温多湿な環境を作るからです。
感染経路
白癬菌は、水虫にかかった人の皮膚からはがれ落ちる角質(鱗屑)の中にも生きているので、それを素足で踏んだりして菌が付着することにより感染します。しかし、菌が付着しただけで、すぐに発症するわけではなく、24時間以内に足を丁寧に洗って洗い流せば、感染を防ぐことができるとされています。ただし、皮膚に傷や湿疹がある場合は短時間で感染する可能性があり、より注意が必要です。

足白癬の症状
◇ 趾間型
足の指の間によく見られる。赤くジュクジュクになって皮がむけたり、白くふやけてぶよぶよになったりする。
◇ 小水疱型
かゆみが強いのが特徴。足の裏の土踏まずあたりやふちに小さな水疱ができ、日がたつと赤くなって皮膚がむけてくる。
◇ 角質増殖型
足の裏やかかとがカサカサと乾燥、角質が厚く硬くなり、皮膚がむけ、ひび割れを伴うのが特徴。かゆみがないことも多い
足白癬の治療
抗真菌外用薬(塗り薬)を、症状のある部位だけでなく、両足の足の裏や指など全体に1日1回塗布し、症状が消えてもしばらくは継続するのが基本です。
注意点
趾間型では2ヶ月以上、小水疱型では3ヶ月以上、角質増殖型では6ヶ月以上治療が目安となります。強い炎症やかゆみが伴う場合は、最初にステロイド外用薬で炎症を抑えてから治療を開始することもあります。