
2025年4月25日
皮膚科医師
芳川万代
その生活習慣、大丈夫?
下の表は、日常生活に潜む体臭の原因を知るためのチェックリストです。
あくまでも目安ですが、6項目以上該当する方は生活習慣を見直すと良いかもしれません。

よくある”におい”と原因の「皮膚ガス」 ?その対策?
1. 加齢臭「trans-2-ノネナール」
2. 疲労臭「アンモニア」
3. 汗臭「イソ吉草酸など」
4. ニンニク臭「アリルメチルスルフィド」
今回は、1の加齢臭についてお話します。
加齢臭の元となる「trans-2-ノネナール」は、皮脂に含まれるパルミトレイン酸が原料となり、紫外線や体の中で生成する活性酸素によって作られる過酸化脂質によって、酸化されて作られます。このパルミトレイン酸も過酸化脂質も加齢とともに増える傾向があります。
- ① 体を優しく洗う(原料になる皮脂を洗い流す。ただし、落としすぎると過剰に皮脂が分泌されるため注意。ゴシゴシ擦ったり、1日に何回もシャワーを浴びるのは良くない。)
- ② 紫外線による皮脂の酸化を防ぐ
- ③ 活性酸素による皮脂の酸化を防ぐ(体の内側からのケアも重要。生活習慣を正したり、ビタミンC・Eやカロテノイド類、ポリフェノール類などを摂取すると良い。ある実験では、梅製品を摂取した後に「trans-2-ノネナール」が緩やかに減少する傾向がみられた。)