2025年12月8日
皮膚科医師
芳川万代
薬膳とは
「薬膳」とは、中医学(中国の伝統医学)の考え方に基づき、体質・体調・季節に合わせて食材を選び、心身のバランスを整え、健康維持や病気予防を目指す食事のことです。単なる健康食ではなく、食材の持つ性質(体を温める/冷やす)や効能を活かし、「薬食同源(食べ物は薬にもなる)」の思想から、普段の食事に薬効を取り入れるのが特徴で、特別な食材、料理法が必要なわけではなく、身近な食材でも実践できます。
冬におすすめの食べ物
冬は冷えによってさまざまな症状が悪化しやすい時期。基本的には体を温める食材を、温かい食べ方で食べて、体を温めましょう。冷えに負けない体をつくるには、栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。基本となる栄養素である、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルのほか、食物繊維なども必要です。肉や魚介、豆類、卵からたんぱく質や脂質を、野菜やキノコ、海藻などからビタミンやミネラル、食物繊維を、そして主食のごはんやパンから糖質を摂取します。一日の食事でさまざまな食材を組み合わせて、バランスよく栄養素を摂るよう心がけましょう。
豚汁、筑前煮、煮込みうどんなどの根菜類中心の、温かくして食べる料理がおすすめです。
冷えにおすすめの簡単薬膳
体を温める食材の代表は、なんといっても”ショウガ”です。女性の場合、「血」の停滞や減少によりめぐりが悪くなることが多いため、造血作用がある葉酸を多く含むレバー、ウナギ、卵黄なども摂るようにしましょう。また、体を温める身近な飲み物は”紅茶”です。特に冷え性や疲労回復、風邪のひき始めに良いとされ、ショウガや陳皮(チンピ)、八角、シナモンなどと合わせることで体を芯から温め、免疫力向上やむくみ改善にも役立つ、万能な飲み物です。
☆「チャイ(インド式のミルクティー)」のレシピ
チャイは、体を温めるスパイスと紅茶、牛乳を組み合わせて煮出した飲み物で、冷え性改善、抗酸化作用、整腸作用、リラックス効果などが期待されます

<材料(1人分)>
水50cc、牛乳150cc、ティーバック1個(アッサムやセイロンなどが適している)、砂糖5g(お好み)、スパイス(お好み 例:シナモンスティック1個、カルダモンホール2個、クローブホール1個)
<作り方>
1.鍋に水、スパイス(お好み)、ティーバック、砂糖を入れてぐつぐつ沸かします。
2.火を止めて牛乳を入れて弱火に。沸騰させないようにしてしばらく煮込んで出来上がり。
3.飲む時は、茶こしで茶葉やスパイスを濾しましょう。